ダンベルを床に置いた瞬間の「ゴトッ」という音。日中なら気にならなくても、夜21時以降のマンションでは階下に響いていないか不安になるものです。さらにフローリングに一度へこみ傷がつくと、賃貸なら退去時の補修費として数万円を請求されることもあります。
ヨガやストレッチ用のマットは「体を支える」ための道具ですが、器具を使う筋トレでは床と階下を守るという別の役割が求められます。ここでは器具トレ向けのトレーニングマットに絞り、比較表と一覧で違いを整理しました。
この記事でわかること
- ヨガマットとトレーニングマットの役割の違い
- 厚さ10mm・15mm・20mmの使い分け
- ゴム・EVA・PEなど素材ごとの防音性と注意点
- 代表的な製品の価格と1㎡あたりのコスト
- 賃貸で失敗しない敷き方と必要枚数の計算
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ヨガマットとトレーニングマットは何が違うのか
ヨガマットは厚さ3〜10mmが中心で、体が滑らないグリップ力と肌触りを重視した作り。一方、筋トレ用のトレーニングマットは重い物が落ちたときの衝撃を受け止めることが主目的で、厚さ10〜20mm、硬めのゴムや高密度EVAが使われます。
| 比較項目 | ヨガマット | トレーニングマット |
|---|---|---|
| 主な厚さ | 3〜10mm | 10〜20mm |
| 重視する性能 | グリップ・クッション性 | 衝撃吸収・防振・耐荷重 |
| 素材 | TPE・NBR・天然ゴム | ゴム・高密度EVA・PE |
| 形状 | 1枚もの(丸めて収納) | ジョイント式・タイル式が多い |
| 向いている運動 | ヨガ・ストレッチ・ピラティス | ダンベル・ケトルベル・ジャンプ系 |
ヨガやストレッチ中心なら、厚さ別の比較をヨガマット自宅トレーニング向け厚さ別比較で詳しくまとめています。本記事は器具を使う人向けの内容です。
厚さ別の使い分けと防音性の目安

10mm:自重トレーニング+軽いダンベル
腕立て伏せ・腹筋・5kg以下のダンベル程度なら10mmで足りることが多いです。厚すぎないので足元が安定し、スクワットやランジでぐらつきにくいのが利点です。ただし器具を落とした場合の衝撃までは受け止めきれません。
15mm:10kg前後のダンベル・踏み台昇降
床へのへこみ対策と足音の軽減を両立しやすい厚さです。踏み台昇降のように同じ場所で何百回も足を下ろす運動では、15mmあると階下に伝わる振動が和らぎやすいと言われています。
20mm:ケトルベル・重量ダンベル・ジャンプ系
10kgを超える器具を床に置く、ケトルベルスイングをする、エアなわとびやバーピーなどジャンプ動作が多い場合は20mmが目安です。重いダンベルの選び方はダンベルおすすめ比較(初心者向け)、ジャンプ系の騒音対策は縄跳びを室内で続けるコツも参考にしてください。
なお、マット1枚で足音や落下音が完全に消えるわけではありません。木造アパートや築年数の古い建物では、20mmマットを敷いても重い器具の落下音は伝わる可能性があります。夜間は器具を「落とさず置く」動作を意識するのが一番の対策です。
素材別の特徴と選び方

| 素材 | 防音・防振 | 耐久性 | におい | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| ゴム(ラバー) | ◎ 重い物に強い | ◎ | 開封直後はゴム臭が強め | 高め |
| 高密度EVA | ○ バランス型 | ○ | 少なめ | 中くらい |
| PE(ポリエチレン) | ○ 軽い衝撃向き | △ 角がへたりやすい | 少なめ | 安め |
| EVA+ゴムのハイブリッド | ◎ | ○ | 中くらい | 中〜高め |
ゴム系は防振性に優れる一方、開封直後のにおいが気になる人もいます。届いたらベランダなど風通しの良い場所で2〜3日陰干ししてから敷くと、においが落ち着きやすくなります。直射日光に長時間当てると劣化が早まるので注意してください。
トレーニングマットおすすめ比較

2026年10月時点の楽天市場などの販売価格をもとに、タイプ別の代表的な製品を比べました。価格は枚数や販売店で変動します。
| 順位 | 商品名 | タイプ | 厚さ・サイズ | 素材 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | トレーニングマット 20mm ゴム ジムマット | タイル式 | 20mm・50cm角 | ゴム | 1枚約2,500〜3,300円 |
| 2 | トレーニングマット 筋トレ 大判 60cm 6枚組 厚手 20mm | ジョイント式 | 20mm・60cm角 | EVA系 | 6枚約4,510円 |
| 3 | アイリスオーヤマ リバーシブルジョイントマット JMRN-68 | ジョイント式 | 60cm角・8枚 | PE | 8枚約7,120円 |
| 4 | IROTEC フィットネスマット | 1枚もの | 製品により異なる | 製品により異なる | 約5,940円 |
1. トレーニングマット 20mm ゴム ジムマット
50cm角のゴム製タイルで、ダンベルやケトルベルを置く場所に向いたタイプです。器具を置く位置だけピンポイントで敷く使い方もしやすいでしょう。トレーニングマット 20mm ゴム ジムマット(1枚約2,500〜3,300円)を4枚並べれば1m四方をカバーできます。実際に置き比べると、フローリング直置きの硬い接触音がこもった低い音に変わるという声が多いタイプです。
2. トレーニングマット 筋トレ 大判 60cm 6枚組 厚手 20mm
EVA系の大判ジョイントマットで、広い面積をコストを抑えて敷きたい人向け。トレーニングマット 筋トレ 大判 60cm 6枚組 厚手 20mm(約4,510円)で約2.16㎡、畳1枚強をカバーできます。ゴムほど重い器具には強くないため、自重トレや軽いダンベル中心の人に合うでしょう。
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4,510円 (税込)
3. アイリスオーヤマ リバーシブルジョイントマット JMRN-68
PE素材で軽く、水洗いできる点が特徴です。表裏で色が違うリバーシブル仕様なので、リビングの一角に敷いても部屋の雰囲気を崩しにくいはず。アイリスオーヤマ リバーシブルジョイントマット JMRN-68 8枚セット(約7,120円)は約2.9㎡を敷ける枚数です。重い器具には上からゴムマットを重ねる二層構成にすると守備範囲が広がります。
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7,120円 (税込)
4. IROTEC フィットネスマット
トレーニング器具メーカーのアイロテックが展開する1枚もののマットで、継ぎ目がないぶんずれにくいのが利点です。価格はIROTEC フィットネスマット(約5,940円)が目安。ベンチやダンベルを1か所に固定して使う人に向いています。厚さやサイズは購入前に商品ページで確認してください。
IROTEC(アイロテック)フィットネスマット/ダンベル トレーニング器具 ホームジム 懸垂マシン パワーラック スミスマシン ルームランナー ランニングマシン フィットネスバイク トレッドミル ジョイントマット ベンチプレス トレーニングマット ヨガマット スピンバイク
5,940円 (税込)
賃貸で失敗しない敷き方と必要枚数の計算
必要な面積は「動作範囲+左右30cm」
トレーニングに必要な面積は、寝転んだ状態で両手を広げた範囲が基本です。身長170cmの人なら縦約2m×横約1.2m=約2.4㎡が目安になります。60cm角のジョイントマットなら4枚×2列=8枚で約2.9㎡です。
フローリングの変色対策
ゴムやEVAのマットを長期間敷きっぱなしにすると、湿気がこもってフローリングが変色したり、成分が移ったりすることがあります。賃貸の場合はマットの下に薄い保護シートやコルクマットを1枚挟み、月に1回はマットを上げて換気すると安心です。
ずれ防止とつまずき対策
ジョイント式は端のパーツ(サイドパーツ)を付けると段差が減り、つまずきにくくなります。重いダンベルを転がすとジョイント部分が外れやすいため、器具を置く場所はジョイントの継ぎ目を避けるのがコツです。ケトルベルを使う人はケトルベルおすすめ比較で重さの目安も確認しておきましょう。
お手入れと長持ちさせるコツ
- 汗はその日のうちに拭く:固く絞ったタオルで水拭きし、乾拭きで仕上げる
- 月1回は持ち上げて裏面を乾かす:床との間の湿気によるカビ予防
- アルコールの多用は避ける:素材によっては表面が硬くなりひび割れの原因になる
- へたった部分はローテーション:ジョイント式は器具の置き場所のパーツだけ入れ替えると均等に使える
使わない時期に片付ける場合は、ジョイントを外して平らに重ね、直射日光の当たらない場所で保管してください。丸めたり立てかけたりすると反りが残り、敷き直したときに端が浮く原因になります。
EVAやPEのジョイントマットは2〜3年、ゴムマットは使い方次第で5年以上使えるケースもあります。角が欠けてきたら、その1枚だけ買い足せるのがジョイント式の強みです。
よくある質問
Q1. ヨガマットを2枚重ねればトレーニングマットの代わりになりますか?
自重トレーニングなら代用できる場合もあります。ただしヨガマットは柔らかく、重い器具を置くとへこんだまま戻りにくいため、ダンベルやケトルベルを使うなら専用マットのほうが安心です。
Q2. 20mmあればマンションの階下に音は響きませんか?
軽減は期待できますが、完全に防げるとは言い切れません。建物の構造や器具の重さによって伝わり方が変わります。夜間は器具を静かに置く、ジャンプ系の種目は日中に行うなど、使い方の工夫と組み合わせてください。
Q3. ジョイントマットと1枚ものはどちらが良いですか?
広い範囲を敷くならジョイント式が持ち運びや部分交換の面で便利です。器具を置く1か所だけ守りたいなら、継ぎ目のない1枚もののゴムマットのほうがずれにくくなります。
Q4. ゴムのにおいはどれくらいで消えますか?
製品によりますが、風通しの良い日陰で2〜3日干すとかなり和らぐことが多いです。完全に気にならなくなるまで2〜3週間かかる場合もあるため、寝室に敷く場合はEVA系を選ぶと安心です。
Q5. 床暖房の上に敷いても大丈夫ですか?
床暖房対応と明記されていない製品は、熱で変形や変色が起きる可能性があります。購入前に商品説明の「床暖房対応」の記載を確認してください。
Q6. 洗濯機で洗えますか?
ジョイントマットやゴムマットは洗濯機には入れられません。水洗い可能な製品は浴室などでシャワーをかけて洗い、完全に乾かしてから戻してください。
床と階下を守って、時間を気にせず器具トレを続けよう
トレーニングマットは、使う器具の重さで厚さを選ぶのが基本です。自重中心なら10mm、10kg前後のダンベルや踏み台昇降なら15mm、ケトルベルや重量ダンベルなら20mmを目安にしてください。素材は、重い器具ならゴム、広く敷くならEVAやPEのジョイント式がコストを抑えやすい選び方です。
まずは自分のトレーニングスペースを測り、必要な枚数を計算するところから始めましょう。床の心配が減るだけで、夜のトレーニングに集中しやすくなります。






































