在宅勤務の日、気付けば1日の歩数が800歩だった——スマホの歩数計を見て驚いた経験はないでしょうか。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人は1日8,000歩以上が目安とされています。11月に入って日が短くなり、外を歩く時間が取りにくくなる季節こそ、デスクの下で歩けるウォーキングパッドが注目されています。
ただ、ウォーキングパッドは2万円台から12万円台まで価格差が大きく、「ルームランナーと何が違うのか」「マンションで音は大丈夫か」で迷う人が多い製品です。ここでは主要モデルのスペックを比較表で一覧にしながら、失敗しない選び方を整理しました。実際に購入した人のレビューで多い「買ってから気付いた点」もあわせて紹介します。
- ウォーキングパッドとルームランナーの違い
- KingSmith・アルインコなど主要5モデルの比較表
- デスクワーク中・テレビ視聴中など使用シーン別の選び方
- マンションでの騒音・振動対策と、買ってから気付くデメリット
- 価格帯別「結局どれを買えばいいか」
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ウォーキングパッドとルームランナーの違い
ウォーキングパッドは「歩く」ことに特化した、手すりのない薄型の電動マシンです。一方のルームランナー(トレッドミル)は、走る用途まで想定した手すり付きの大型機が中心です。
| 項目 | ウォーキングパッド | 一般的なルームランナー |
|---|---|---|
| 最高速度 | 5〜6km/h前後(一部12km/h) | 10〜16km/h |
| 本体の高さ | 約7〜13cm(手すりなし) | 約120〜140cm(手すりあり) |
| 重量 | 約18〜30kg | 約40〜90kg |
| 収納 | ソファ下・家具の隙間に立てかけ可能 | 折りたたんでも床面積を取る |
| 価格帯 | 約2.5万〜12万円 | 約5万〜30万円 |
走る用途まで考えている人は、ルームランナー自宅おすすめ比較もあわせて確認すると選択肢が広がります。速度5〜6km/hは、早歩きからやや速めのウォーキング程度です。走りたい人には物足りませんが、昇降デスクやテレビの前で「ながら歩き」をする用途なら十分な性能です。
主要5モデルのスペック比較(2026年11月時点)

価格はメーカー公表価格または主要通販の実勢価格の目安です。セール時期によって1〜2万円ほど変動します。
| 順位 | 商品名 | 価格の目安 | 速度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | KingSmith WalkingPad S1 | 約86,800円 | 0.5〜6.0km/h | 走行音約45dB、180度折りたたみ |
| 2 | KingSmith WalkingPad Z1 | 約59,800円 | 1〜6km/h | 新型の普及価格モデル |
| 3 | アルインコ AFW5014 | 約27,280円 | 0.8〜5.0km/h | 約18kgの軽量設計、耐荷重90kg |
| 4 | アルインコ AFW5022 | 約24,500〜32,800円 | 〜6.0km/h | 床からの高さ約7cmの超薄型 |
| 5 | KingSmith WalkingPad R2 | 約79,999円 | 0.5〜12km/h | 折りたたみ式でランニングも可能 |
1位: KingSmith WalkingPad S1
静音性を最優先するなら候補の筆頭です。走行音は約45dBとされ、これは図書館の室内や静かな事務所に近いレベルと言われています。KingSmith WalkingPad S1(約86,800円)は価格が高めですが、180度折りたたんで立てかけ収納できる点も評価されています。
2位: KingSmith WalkingPad Z1
S1の機能を絞って価格を抑えた新しいモデルです。KingSmith WalkingPad Z1(約59,800円)は最高6km/hで、デスクワーク中の歩行用途なら性能に大きな差は感じにくいでしょう。
3位: アルインコ AFW5014
国内フィットネス器具メーカーの定番モデルです。アルインコ AFW5014(約27,280円)は3種類のオートプログラムを搭載し、約18kgと軽いため女性1人でも移動しやすい重さです。最高速度は5km/hと控えめで、ゆっくり長く歩きたい人向けです。
4位: アルインコ AFW5022
床からの高さが約7cmと非常に薄く、ソファやベッドの下に滑り込ませて収納できます。アルインコ AFW5022(約24,500円〜)は今回の5モデルで最も手頃な価格帯です。連続使用は30分までとされているため、休憩を挟む前提で使いましょう。
5位: KingSmith WalkingPad R2
歩くだけでなく軽いジョギングもしたい人向けです。KingSmith WalkingPad R2(約79,999円)は最高12km/hまで対応し、折りたたみ機構を備えています。走る用途では足音と振動が大きくなる点に注意が必要です。
使用シーン別の選び方

昇降デスクでの「ながら歩き」
仕事中は時速2〜3km/hでゆっくり歩くのが一般的です。タイピングやオンライン会議をしながら歩くなら、速度より静音性と低速域の安定感を重視しましょう。0.5km/hから細かく調整できるWalkingPad S1のようなモデルが扱いやすいです。デスク天板は普段より5〜10cm高く設定するのが目安とされています。
テレビやスマホを見ながらの夜の運動
平日夜の30分を歩く時間にあてるなら、時速4〜5km/hが出せれば十分です。体重60kgの人が時速4kmで30分歩くと、消費エネルギーはおおよそ90〜100kcalが目安です(METs3.0で概算)。ドラマ1話分の時間で、ちょっとした散歩と同じくらい体を動かせます。1日にどのくらい歩けばよいかの目安は、有酸素運動は1日何分が目安かでも詳しく扱っています。
家族で共有する
体重差がある家族で使うなら、耐荷重に20kg以上の余裕を持たせてください。耐荷重90kgのモデルに体重85kgの人が乗ると、モーターやベルトの消耗が早まる傾向があります。
マンションでの騒音対策と、買ってから気付くデメリット

音より振動に注意する
ウォーキングパッドで問題になりやすいのは、モーター音よりも足音の振動です。階下に響くのは低い「ドスドス」という振動音で、カタログのdB値には表れにくい部分です。厚さ10〜15mmのトレッドミル用防振マットを敷くと、振動を大きく抑えられます。マット代は約3,000〜6,000円で、本体と同時に用意する人が多いです。
夜21時以降は時速3km以下に
集合住宅では、夜間は速度を落として歩幅を小さくするのが無難です。かかとから強く着地すると振動が増えるため、すり足気味に歩くと音が軽くなります。
手すりがないので、慣れるまで不安定
手すりがないぶん、最初の数日はバランスを取りにくく感じることがあります。乗り始めは時速1km程度から始め、スマホを見ながらの歩行は慣れてからにしましょう。
ベルトの寿命とメンテナンス
ベルトとデッキの間には潤滑剤(シリコンオイル)の定期的な塗布が必要な機種が多く、目安は使用50時間ごと程度とされています。メンテナンスを怠ると摩擦音が増え、モーターへの負担も大きくなります。保証期間はメーカーにより1年程度が多いため、購入前に確認してください。
使わない日の保管方法
立てかけて保管できる機種でも、倒れ防止のために壁と本体の間にクッション材をはさむと安心です。結露しやすい窓際や、暖房器具の近くはベルトの劣化を早めるため避けましょう。電源コードはコンセントから抜き、子どもやペットが触れない場所で管理してください。
中古品は避けた方が無難
フリマアプリでは1万円台の中古品も見かけますが、モーターやベルトの消耗具合は外見から判断しにくい部分です。メーカー保証が引き継げない場合も多く、新品の型落ちモデルをセールで狙う方が安心です。海外通販の格安品を選ぶ場合は、電気用品安全法の基準を満たした製品に付くPSEマークの有無も必ず確認してください。
結局どれを買えばいいか(価格帯別)
- 3万円以下で試したい人:アルインコ AFW5022 または AFW5014。まず「歩く習慣が続くか」を確かめたい人に向いています。
- 5〜6万円台でバランス重視:KingSmith WalkingPad Z1。デスクワーク中の歩行がメインなら、性能と価格の釣り合いがよい選択です。
- 静音性に妥協したくないマンション住まい:KingSmith WalkingPad S1。約45dBの静音設計で、夜間や在宅会議中にも使いやすいモデルです。
- ジョギングもしたい人:KingSmith WalkingPad R2。ただし走る用途なら防振マットは必須と考えてください。
あわせて揃えたいのは、防振マット、昇降デスク(またはデスク上に置く昇降台)、クッション性のある室内用ウォーキングシューズの3点です。素足やスリッパでの使用は、足裏の負担が大きく滑りやすいため避けましょう。
よくある質問
Q1. 1日何分くらい歩くのがよいですか?
最初は1回15〜20分から始め、慣れてきたら合計30〜60分を目安に分けて歩く人が多いです。連続使用時間に上限がある機種もあるため、説明書を確認してください。
Q2. 仕事をしながら歩くと集中力は落ちませんか?
時速2km前後のゆっくりした速度なら、メール対応や資料の読み込みは問題なくこなせるという声が多く聞かれます。細かい数値入力などは、立ち止まって行うのがおすすめです。
Q3. 電気代はどのくらいかかりますか?
消費電力が約400〜700Wのモデルが多く、1日30分使うと1か月で約200〜350円が目安です(電力量単価31円/kWhで試算)。実際は速度や体重によって変わります。
Q4. フローリングに直接置いても大丈夫ですか?
床の傷や振動を防ぐため、防振マットの使用をおすすめします。マットは本体より一回り大きいサイズを選ぶと、乗り降りのときも安心です。
Q5. 賃貸でも使えますか?
使えますが、木造アパートは振動が伝わりやすいため注意が必要です。鉄筋コンクリート造のマンションでも、防振マットと夜間の低速運転を組み合わせると安心です。
Q6. ウォーキングパッドで走ってもいいですか?
最高速度6km/h前後のモデルは歩行専用です。走りたい場合は、WalkingPad R2のように12km/h対応で走行を想定したモデルを選んでください。
歩く習慣を部屋の中でつくろう
ウォーキングパッドは「外に出る」というハードルを取り除き、仕事やテレビの時間をそのまま歩く時間に変えてくれる道具です。迷ったら、まずは設置場所の幅と奥行きを測り、マンションなら防振マットとセットで検討してください。3万円以下のアルインコで習慣化を試すか、静音性重視でKingSmithを選ぶか——自分が歩く時間帯をイメージすると、選ぶべき1台が見えてきます。
