月曜は張り切って鶏むね肉とブロッコリーを用意したのに、水曜の夜には疲れてコンビニ弁当に戻ってしまう。ダイエット中の食事管理でつまずく原因は、意志の弱さよりも「毎日ゼロから献立を考えて、毎日調理する」という段取りの重さにあることが少なくありません。
ここでは、日曜に約90分の作り置きをして平日5日間を回すことを前提に、1週間分のダイエット食事メニューを具体的な分量・カロリーの目安・買い物リスト付きでまとめました。献立は1日あたり約1,500〜1,700kcal、たんぱく質は約80〜95gを目安に組んでいます。
この記事でわかること
- 作り置き前提で組んだダイエット食事の1週間メニュー表(朝・昼・夜・間食)
- 1週間分の買い物リストと予算の目安(約5,500〜6,500円)
- PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物)の考え方と1日の目標量
- 日曜90分の作り置き手順と、冷蔵・冷凍の保存日数
- 外食やコンビニに置き換える日の選び方と失敗しやすいポイント
ダイエット食事の1週間メニューを組む前に決める3つの数字
献立表を眺める前に、自分用の数字を3つだけ決めておくと、メニューの量を調整しやすくなります。
1日の摂取カロリーの目安
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、30〜49歳で身体活動レベルが「ふつう」の場合の推定エネルギー必要量は、女性で約2,050kcal、男性で約2,750kcalです。減量期はここから1日あたり300〜500kcal程度を差し引くのが、無理なく続けやすい範囲と言われています。本記事のメニューは女性の減量期を基準に約1,500〜1,700kcalで組み、男性はご飯を1食あたり50〜80g増やす形で調整してください。
たんぱく質の目標量
同基準では成人のたんぱく質推奨量は女性50g、男性65g(18〜64歳)です。食事量を減らすとたんぱく質も一緒に減りやすいため、減量中は体重1kgあたり1.2〜1.6gを目安にする考え方が広く使われています。体重60kgなら1日72〜96gです。
PFCバランスの配分
| 栄養素 | エネルギー比率の目安 | 1,600kcalの場合 |
|---|---|---|
| たんぱく質(P) | 20〜25% | 約80〜100g |
| 脂質(F) | 20〜25% | 約36〜44g |
| 炭水化物(C) | 50〜60% | 約200〜240g |
炭水化物を極端に削るより、主食は量を決めて毎食とり、脂質の多い揚げ物やバター類を控えるほうが、空腹感が出にくく1週間を通して続けやすい傾向があります。
作り置きで回すダイエット食事の1週間メニュー表

平日5日は日曜の作り置き5品+朝の簡単な一品で回し、土曜だけ外食や好きなものを入れる「調整日」にしています。カロリーは市販食品の栄養成分表示と食品成分表をもとにした概算です。
| 曜日 | 朝食 | 昼食(お弁当) | 夕食 | 1日の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 月 | オートミール30g+ヨーグルト100g+バナナ1/2本 | 鶏むね肉の塩麹焼き100g+ご飯150g+ブロッコリー | 鮭の味噌漬け焼き+具だくさん豚汁+ご飯120g | 約1,580kcal/P約90g |
| 火 | ゆで卵2個+全粒粉パン1枚+ミニトマト | 鶏そぼろ丼(ご飯150g)+ひじき煮 | 豆腐ハンバーグ+きのこのソテー+ご飯120g | 約1,620kcal/P約88g |
| 水 | オートミール30g+豆乳200ml+冷凍ベリー | 鶏むね肉の塩麹焼き100g+ご飯150g+にんじんラペ | 鮭の味噌漬け焼き+豚汁+ご飯120g | 約1,560kcal/P約92g |
| 木 | 納豆ご飯(120g)+味噌汁 | 鶏そぼろ丼(ご飯150g)+ブロッコリー | 豆腐ハンバーグ+ひじき煮+ご飯120g | 約1,600kcal/P約86g |
| 金 | ゆで卵2個+全粒粉パン1枚+バナナ1/2本 | 鶏むね肉の塩麹焼き100g+ご飯150g+にんじんラペ | 冷凍しておいた豆腐ハンバーグ+豚汁+ご飯120g | 約1,650kcal/P約90g |
| 土 | オートミール+ヨーグルト | 調整日:外食(定食・そば等) | 刺身定食またはしゃぶしゃぶ | 約1,800kcal/P約85g |
| 日 | 納豆ご飯+味噌汁 | 作り置き調理の味見を兼ねた軽食 | 鶏むね肉の残り+野菜スープ+ご飯120g | 約1,500kcal/P約80g |
間食は1日150kcal以内を目安に、プロテインドリンク1杯(たんぱく質約20g)かギリシャヨーグルト、素焼きアーモンド10粒前後から選ぶと、たんぱく質量の不足分を埋めやすくなります。
メニューを回すときのコツ
- 同じおかずを2日連続にしない:月・水・金を鶏むね、火・木を鶏そぼろにして飽きを防ぐ
- 夕食のご飯は120gに固定:茶碗1杯弱の量で、計量しておにぎり状に冷凍しておくと迷いません
- 汁物で満腹感を補う:豚汁は1回分約150kcalで、根菜とこんにゃくで食べごたえが出ます
1週間分の買い物リストと予算の目安

首都圏のスーパーの一般的な店頭価格を目安にした概算です。特売日や地域によって上下します。
| 分類 | 食材と量 | 予算の目安 |
|---|---|---|
| 肉・魚 | 鶏むね肉1.2kg、鶏ひき肉400g、豚こま200g、生鮭3切れ | 約2,300円 |
| 卵・大豆製品 | 卵10個、木綿豆腐2丁、納豆3パック | 約750円 |
| 野菜・きのこ | ブロッコリー2株、にんじん3本、大根1/2本、玉ねぎ3個、しめじ・えのき各2袋、ミニトマト1パック | 約1,400円 |
| 乳製品・果物 | 無糖ヨーグルト400g、豆乳1L、バナナ1房 | 約650円 |
| 主食・乾物 | オートミール(手持ちを使用)、全粒粉パン、芽ひじき、こんにゃく1枚 | 約600円 |
| 調味料(不足分) | 塩麹、味噌 | 約300円 |
合計は約6,000円(1日あたり約860円)です。米は1週間で約2kg使う計算になります。外食の多い週と比べると、昼食のお弁当化だけで1日500〜700円ほど浮くケースもあります。
日曜90分で仕上げる作り置き手順と保存日数
作り置きは「火を使う順番」を決めておくと、コンロ2口でも90分前後で終わるでしょう。
- 0〜10分:米を炊き始めます。鶏むね肉を1cm厚のそぎ切りにし、塩麹大さじ3で揉んでおく
- 10〜30分:豚汁の根菜を切り、鍋で煮始めます。並行してひじきを水で戻す
- 30〜50分:フライパンで鶏そぼろを作る(ひき肉400g・醤油・みりん・生姜)。続けて鮭を味噌漬けにして保存袋へ
- 50〜70分:豆腐ハンバーグのタネを作り、6個焼く。ひじき煮を仕上げる
- 70〜90分:鶏むね肉を焼き、ブロッコリーをレンジ加熱。にんじんラペを和える。ご飯を150g・120gずつ計量して冷凍
冷蔵・冷凍の保存日数の目安
| おかず | 冷蔵 | 冷凍 |
|---|---|---|
| 鶏むね肉の塩麹焼き | 3日 | 2〜3週間 |
| 鶏そぼろ | 3日 | 3〜4週間 |
| 豆腐ハンバーグ | 2日 | 2〜3週間 |
| ひじき煮・にんじんラペ | 4日 | ひじき煮のみ2週間 |
| 豚汁 | 2日 | 具をつぶさず2週間(じゃがいもは入れない) |
保存日数は家庭用冷蔵庫(4℃前後)で清潔な容器を使った場合の一般的な目安です。木曜以降に食べる分は、作った当日のうちに冷凍へ回しておくと安心です。
外食・コンビニに置き換える日のルールと失敗しやすい注意点

1週間すべてを自炊で固めると、予定が崩れた日に計画ごと投げ出してしまいがちでしょう。あらかじめ「置き換えてよい枠」を決めておくほうが長続きします。
置き換えるときの選び方
- 主菜がはっきりした定食を選ぶ:焼き魚・生姜焼き・刺身などは、たんぱく質20g以上をとりやすい
- 麺類は具を足す:そばやうどん単品はたんぱく質が10g前後になりやすく、卵や鶏肉のトッピングで補います
- コンビニではサラダチキン(たんぱく質約20〜25g)+おにぎり1個+カップ味噌汁で約450kcalにまとまります
よくある失敗
- 主食を抜きすぎる:夕方に強い空腹が来て、夜に菓子パンや揚げ物へ流れるパターンが目立ちます
- 作り置きを1種類に絞る:鶏むね肉だけを5日続けると、3日目で飽きる人が少なくありません
- 体重を毎日見て一喜一憂する:体重は水分量で1日1kg前後動くため、週平均で比べるほうが判断を誤りにくくなります
減量のペースは月に体重の3〜5%以内が目安とされます。持病がある方や妊娠中・授乳中の方は、食事制限を始める前にかかりつけ医へ相談してください。
1週間メニューを続けやすくする道具と食品
実際に作り置きを続けている人の声を見ると、調理の手間を減らす道具を1〜2個そろえたことが継続のきっかけになったという話がよく出てきます。高価なものは不要で、使用頻度の高いものから選ぶと無駄がありません。
デジタルキッチンスケール
ご飯150g・120gの計量や、鶏むね肉100gの切り分けに使います。デジタルキッチンスケールは1g単位・最大2kg程度のもので2,000円前後から購入でき、風袋引き(容器の重さを0にする機能)付きを選ぶと手早く量れます。
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1,280円 (税込)
耐熱ガラス保存容器
おかずをそのままレンジで温められ、においや色移りもしにくい素材です。耐熱ガラス保存容器は400〜800ml程度のサイズを5〜6個そろえると、1週間分のお弁当とおかずが収まります。
電気圧力鍋
豚汁や鶏むね肉の低温調理をボタン一つで任せられ、コンロが1口空くため作り置きの時間を20分前後短縮できます。電気圧力鍋は容量2〜3Lのモデルが1〜2人暮らしに向いているでしょう。
ホエイプロテイン
朝食や間食でたんぱく質が足りない日の補助に便利です。ホエイプロテインは1食あたり約20gのたんぱく質がとれ、1kgあたり3,000〜5,000円が価格の目安です。食事の代わりではなく、あくまで不足分を補う位置づけで使いましょう。
よくある質問
Q. 1週間メニューは毎週同じでも問題ありませんか?
A. 栄養面では大きな問題はありませんが、飽きによる挫折を防ぐため、2週目は鶏むね肉を豚ヒレ肉に、鮭をさばやたらに替えるなど主菜だけ入れ替える方法なら手間も増えません。
Q. 夜ご飯の炭水化物は抜いたほうがよいですか?
A. 抜く必要はないと考えられます。夕食のご飯を120g(約190kcal)に固定し、揚げ物や脂身の多い肉を避けるほうが、空腹感を抑えながら1日の総カロリーを管理しやすくなります。
Q. 作り置きは何日分まで作ってよいですか?
A. 冷蔵は2〜4日以内が目安です。木曜・金曜に食べる分は日曜のうちに冷凍し、前日の夜に冷蔵庫へ移して解凍すると衛生面でも安心です。
Q. 運動なしで食事管理だけでも続ける意味はありますか?
A. 体重管理の土台は食事と言われており、食事だけでも取り組む価値はあります。ただし筋肉量を保つためには、週2〜3回の自重トレーニングやウォーキングを組み合わせることが推奨されています。
Q. 1日の目標カロリーより少なく食べたほうが早く結果が出ますか?
A. 極端に減らすと筋肉量の低下や体調不良を招きやすく、リバウンドの原因にもなりかねません。推定エネルギー必要量からマイナス300〜500kcal程度の範囲にとどめるのが一般的な目安です。
Q. 外食が多い週はどう調整すればよいですか?
A. 外食の回数が週3回を超える場合は、朝食と間食だけでもメニュー表どおりにし、外食では主菜の定食を選ぶと、1週間のたんぱく質量とカロリーを大きく外さずに済みます。
今週末の90分から1週間メニューを始めよう
ダイエットの食事管理は、完璧な献立よりも「平日に考えなくて済む仕組み」を先に作ることが続けるための近道です。まずは次の3ステップから始めてみてください。
- 自分の目標カロリーとたんぱく質量(体重×1.2〜1.6g)を決める
- 上の買い物リストを週末にまとめ買いする(予算約6,000円)
- 日曜に90分の作り置きをして、月曜のお弁当から1週間メニューをスタートする
食事の総量の考え方をもう少し知りたい方は、ダイエットは食事が9割は本当かを検証した記事や、コンビニ・夜ご飯中心のダイエット食事メニューもあわせて参考になります。
