いつものホエイプロテインを買い足そうとして、値札を二度見した経験はないでしょうか。2026年はホエイ原料の不足と円安が重なり、1kgあたりの価格が数年前の約1.5〜2倍になった商品も珍しくありません。そこで静かに注目を集めているのが、卵白を原料にしたエッグプロテインです。
実はエッグプロテインは、ボディビル黎明期の1950〜60年代からアスリートに使われてきた「古株」のたんぱく質源です。乳を使わないため、牛乳でお腹がゴロゴロしやすい人の選択肢としても知られています。
この記事でわかることは次の5つです。
- ホエイがなぜここまで値上がりしたのか(数字で確認)
- エッグ・ソイ・ホエイの違いを1枚の表で比較
- 国内で買いやすいエッグプロテイン3商品の特徴と1kg単価
- 卵特有のにおいを抑える飲み方・割り方のコツ
- 買う前に知っておきたいデメリットと注意点
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ホエイ値上げの背景とエッグプロテインが代替候補になる理由
まず、なぜ今プロテインの乗り換えを考える人が増えているのかを整理します。ポイントは「原料」「需要」「為替」の3つです。
ホエイ原料の輸入単価は5年で約3倍
報道によると、ホエイパウダーの輸入平均単価は2021年1月の約746円/kgから、2026年1月には約2,234円/kgへと約3倍に上昇しています。米国ではWPC・WPIが品薄の状態が2025年末から続き、サプライヤーの多くが2026年分をすでに売り切ったとも伝えられています。
店頭価格にもはっきり表れています。たとえば国内ブランドのGronG「ホエイプロテイン100 スタンダード」1kgは、2026年3月と6月の2度の改定で3,780円から5,980円へと約58%上がりました。海外ブランドでも、1kgで4,000円前後だった商品が8,000円近くになった例が見られます。
エッグプロテインは「別ルート」の原料
エッグプロテインの原料は鶏卵の卵白です。乳製品の需給とは別の流通経路で作られるため、ホエイほどの急激な値動きは今のところ見られません。もっとも、1kg単価そのものはホエイの通常期より高めの商品が多く、「安いから選ぶ」というより「ホエイとの価格差が縮んだから選択肢に入った」と考えるのが実態に近いでしょう。
| 年 | ホエイ原料の輸入単価(目安) | 状況 |
|---|---|---|
| 2021年1月 | 約746円/kg | 平常時 |
| 2026年1月 | 約2,234円/kg | 米国産の品薄・円安が重なる |
※数値は公開報道ベースの目安です。最新価格は各公式ショップでご確認ください。
エッグ・ソイ・ホエイの違いを比較表でチェック

「卵白のプロテイン」と聞いても、ほかと何が違うのかイメージしにくいかもしれません。代表的な3種類を並べると、違いがぐっと見えやすくなります。
| 項目 | エッグ(卵白) | ソイ(大豆) | ホエイ(乳清) |
|---|---|---|---|
| 原料 | 鶏卵の卵白 | 大豆 | 牛乳 |
| 乳糖 | 含まない | 含まない | WPCは含む(WPIは少なめ) |
| 吸収のスピード(一般的な目安) | 中程度 | ゆっくり | 速い |
| たんぱく質含有率 | 約75〜87% | 約70〜85% | 約70〜90% |
| 味の傾向 | あっさり・卵の風味がわずかにある | きなこ風・粉っぽさが出やすい | ミルク感・飲みやすい |
| アレルギー面 | 卵アレルギーの人は不可 | 大豆アレルギーの人は不可 | 乳アレルギーの人は不可 |
| 1kg単価の目安(2026年) | 約3,400〜9,300円 | 約2,500〜5,000円 | 約4,500〜8,000円 |
エッグプロテインに向いている人
- 牛乳を飲むとお腹が張りやすく、ホエイのWPCが合わなかった人
- ソイの粉っぽさ・きなこ風味がどうしても苦手な人
- 動物性たんぱく質を食事以外でも補いたい人
- ゆで卵を毎日何個も食べるのが負担になってきた人
ちなみに卵1個(Mサイズ)のたんぱく質は約6g、そのうち卵白部分は約3.5gです。エッグプロテイン1杯(約25g)でたんぱく質約20gとすると、卵白だけで換算すれば約6個分に相当します。毎朝ゆで卵の殻をむく手間を考えると、粉末で摂れる手軽さは意外と大きいものです。
向いていない人
- 卵アレルギーがある人(原料そのものが卵白のため不可)
- とにかく1杯あたりの安さを最優先したい人(ソイのほうが安い傾向)
- 甘いミルク系フレーバーの濃厚さを求める人
国内で買いやすいエッグプロテインおすすめ3選

国内の通販で入手しやすく、成分表示がはっきりしている商品を3つ取り上げます。価格は2026年10月時点で公開されている情報をもとにした目安で、セールや容量で変わります。
| 順位 | 商品名 | メーカー | 1kg単価の目安 | たんぱく質含有率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 卵白プロテイン | NICHIGA(ニチガ) | 約3,420円〜 | 約80%台(無添加) |
| 2 | REVOPRO エッグホワイトプロテイン | REVOPRO | 約6,580円 | 約76.3% |
| 3 | エッグホワイトプロテイン | NOW Foods(ナウフーズ) | 約9,276円 | 約80% |
1位: NICHIGA 卵白プロテイン
国内の原料メーカーとして知られるニチガの卵白プロテインは、香料や甘味料を加えないプレーンタイプです。1kgあたり約3,420円からと、エッグプロテインの中では手に取りやすい価格帯に入ります。乳糖フリーで、正味たんぱく質利用率97.5%という表示も特徴です。味付けがないぶん、料理や手持ちのドリンクに混ぜて使う人に向いています。内容量は1kgが中心です。
2位: REVOPRO エッグホワイトプロテイン
フィットネス系YouTuberの監修で話題になったブランドで、チョコレート味などフレーバー付きが用意されています。1kgあたり約6,580円、たんぱく質含有率は約76.3%です。プレーンの卵白が苦手な人でも、甘めの味付けで続けやすいという声が多く見られます。価格はやや高めなので、ホエイの現行価格と1杯単価で比べてから検討すると納得しやすいでしょう。
♪ 【REVOPRO】レボプロREVOPRO®エッグホワイトプロテイン プレミアム チョコレート味 パウチタイプ 1kg<プロテイン ><チョコレート味><自然な甘さ>
8,640円 (税込)
3位: NOW Foods エッグホワイトプロテイン
米国のサプリメントブランド、ナウフーズの卵白プロテインです。1kg換算で約9,276円と3商品の中では最も高めですが、たんぱく質含有率は約80%と高水準です。海外製品なので、購入前に原産国表示や配送日数を確認しておくと安心です。
NOW Foods エッグホワイトプロテイン (卵白プロテイン) 544g パウダー ナウフーズ EggWhite Protein – 1.2lbs.ナウスポーツ nowsports
6,215円 (税込)
ホエイを続けるなら国内ブランドの定期便も比較対象に
エッグに乗り換えるかどうか迷う場合は、国内製造のホエイを定期便で安く買う方法も並べて検討するのが現実的です。たとえば国産原料にこだわるULTORA(ウルトラ)ホエイプロテインや、成分表示がシンプルなFIXIT DAILY BASIC ホエイプロテイン、英国発のNaturecan(ネイチャーカン)プロテインは、公式サイトのキャンペーン時に1杯単価が下がることがあります。「ホエイは割引時にまとめ買い、普段はエッグ」という併用も一つの選択肢です。
卵のにおいを抑えるエッグプロテインの飲み方・割り方
エッグプロテインでいちばん多い不満は「わずかに卵っぽいにおいがする」という点です。実際に飲むと、プレーン品は水だけで割るとスープのような淡い風味になり、好みが分かれます。次の工夫で飲みやすさはかなり変わります。
割り方別の飲みやすさ
| 割り方 | 飲みやすさ | ポイント |
|---|---|---|
| 水(常温) | △ | においを感じやすい。フレーバー付き向け |
| 冷水+氷 | ○ | 温度が低いほど風味が気になりにくい |
| アーモンドミルク・オーツミルク | ◎ | 乳を避けたい人と相性がよい |
| 100%オレンジジュース | ◎ | 酸味で卵の風味がほぼ消える |
| コーヒー(アイス) | ○ | 熱いと固まりやすいので冷たいもので |
熱い飲み物に入れると固まる点に注意
卵白は加熱すると固まる性質があり、粉末でも60〜70℃以上のお湯に直接入れるとダマになりやすくなります。温かく飲みたいときは、少量の水で先に溶いてから人肌程度のお湯を足すと失敗しにくいです。
料理に混ぜるなら「卵白の代わり」と考える
プレーン品は、パンケーキ・オートミールクッキー・お好み焼きの生地に大さじ1〜2杯混ぜるのが定番です。もともと卵の成分なので、焼き菓子との相性は意外とよく、ふんわり感が出やすいと言われています。
エッグプロテインを買う前に知っておきたい注意点

メリットだけで選ぶと、あとで「思っていたのと違った」となりがちです。購入前に次の点を確認しておきましょう。
卵アレルギーがある人は使わない
原料が卵白そのものなので、卵アレルギーのある人は使えません。軽い症状しか出たことがない場合でも、自己判断で試さず、かかりつけ医に相談してください。
「たんぱく質含有率」と「1杯単価」で比べる
1kgの価格だけを見ると割安に見えても、たんぱく質含有率が低いと実質的には高くつくことがあります。目安として、「1kg価格 ÷(たんぱく質含有率×1000g)」で、たんぱく質1gあたりの価格を出して比べると公平です。たとえば1kg 3,420円・含有率80%なら、たんぱく質1gあたり約4.3円になります。
保存は湿気と高温を避ける
卵白の粉末は湿気を吸うと固まりやすくなります。開封後はチャック付き袋をしっかり閉め、直射日光の当たらない涼しい場所で保管するのが基本です。
過去の利用者に多い失敗例
- プレーン品を水だけで割り、においが気になって続かなかった
- 熱いコーヒーに直接入れてダマだらけになった
- 大容量を最初に買ってしまい、味が合わず余らせた(最初は500g〜1kgがおすすめ)
エッグプロテインのよくある質問
Q1. エッグプロテインはホエイの代わりになりますか?
たんぱく質を補うという目的であれば、代わりとして使えます。吸収スピードはホエイより穏やかとされるため、トレーニング直後だけでなく間食や朝食の補助にも向いています。
Q2. 1日にどれくらい飲めばよいですか?
1回20〜25g、1日1〜2回が一般的な目安です。食事からのたんぱく質と合わせて考え、プロテインだけに頼りすぎないようにしましょう。
Q3. ソイプロテインとエッグプロテイン、どちらを選ぶべきですか?
価格を優先するならソイ、粉っぽさが苦手で動物性たんぱく質を選びたいならエッグが候補になります。どちらも乳を含まないので、牛乳でお腹が張りやすい人に合わせやすい点は共通しています。
Q4. 卵のにおいはどれくらい気になりますか?
プレーン品を常温の水で割ると感じやすいですが、冷やす・果汁やアーモンドミルクで割ると、ほとんど気にならないという人が多いです。フレーバー付きならさらに飲みやすくなります。
Q5. 生卵のように食中毒の心配はありませんか?
市販のエッグプロテインは、製造工程で加熱・殺菌処理された卵白を使うのが一般的です。気になる場合は、パッケージの製造方法や原材料表示を確認しておくと安心です。
Q6. 子どもや高齢の家族が飲んでも大丈夫ですか?
卵アレルギーがなければ食品として利用できますが、体格や食事量によって適量は変わります。普段の食事で不足しがちな分を補う程度に考え、量は控えめから始めましょう。
ホエイ高騰の今こそ自分に合うプロテインを選び直そう
ホエイの値上がりは、これまで何となく同じ商品を買い続けてきた人にとって、プロテインを見直すよいきっかけでもあります。エッグプロテインは乳糖を含まず、あっさりした風味で、料理にも使いやすいのが持ち味です。一方で、卵アレルギーの人は使えず、価格もソイよりは高めになりがちです。
まずはたんぱく質1gあたりの価格を手元のホエイと比べ、500g〜1kgの小さめサイズから試してみてください。割り方を2〜3パターン試すだけでも、続けやすさは大きく変わります。
